シャンプーでくせ毛が改善したという口コミは本当?
普通のシャンプーとくせ毛用シャンプーの違いを美容師が解説
- 『このシャンプーでくせ毛が改善した』
- 『これを使えば縮毛矯正いらずのまっすぐな髪に』
こんなシャンプーを目にしたことがある方も多いと思います。
これは実際のところどうなのでしょうか。
美容師目線での見解と効果について解説します。
また『普通のシャンプー』と『くせ毛用シャンプー』の違いについてもお話していきたいと思います。
くせ毛と直毛の違い
まず、くせ毛とはどのような髪のことを指すのでしょうか。くせ毛とひと言でいっても色々なパターンが存在します。
日本人は昔から直毛のイメージが強いかもしれませんが、実はそんなことありません。
日本人の80%以上の人がどこかしらにクセがあるそうです。
直毛とくせ毛は、毛穴の形に違いがあると言われています。毛穴の形がほぼ円形に近いのに対し、くせ毛は楕円形だったり、いびつな形をしています。
手触りやツヤ感が直毛の人よりも劣る場合が多いのも、この形によるものです。
また髪内部には水分を吸いやすい性質と、水分をはじきやすい性質が共存しています。くせ毛はそのバランスが偏っていることが多く、それにより湿度の影響を受けやすくなっています。
くせ毛の種類と特徴
1.波状毛のくせ毛
くせ毛と言ってもいくつか種類があります。日本人に多いくせ毛のタイプは次のようなものです。
日本人に一番多いくせ毛です。
波上にうねっていて、クセの強さもストレートのように見えるものからクルクルに感じるものまで様々です。
比較的扱いやすいのですが、湿気などの影響で膨らんだり、よりクセが強く出る特徴があります。細い髪やロングの髪だと伸びやすいので、普段は気づかない人もいたりします。
2.捻転毛、らせん状のくせ毛
ところどころねじれていて、髪の太さに均一感がないくせ毛です。
一見くせ毛のように見えなかったりするのですが、手触りがゴワゴワしています。
3.連珠毛のくせ毛
太さがばらばらの髪が連結したようなくせ毛です。手触りにごわつきがあり、切れやすいのが特徴です。日本人にはあまりいないタイプのくせ毛です。
4.生えグセやつむじによる方向のクセ毛
前髪やえりあしなど、髪の生え際にあることで一定の方向に流れやすくなるくせ毛の事です。
前髪がどうしても割れやすかったり、一方方向にしか流せないなどもこれに当てはまります。毛の生える向きによりものなので、なかなか改善しづらいのも特徴です。
これにより髪自体は直毛でも、本人にしかわからないような頑固な流れのクセに悩まされている方も多いです。
一般的なシャンプーとくせ毛用シャンプーの違い
ではくせ毛用シャンプーとはどのようなものなのでしょうか。一般的には『くせ毛を扱いやすい状態に整えるシャンプー』ということになります。
ですからアイロンのようにクセを伸ばす訳ではないですし、あくまで内部のバランスを整えて扱いやすくすることが目的となっています。
実際に内部バランスを整えるために、次のような方法でアプローチしていきます。
大体のくせ毛用シャンプーはこのような方法で、くせ毛を扱いやすい方向へと導いていきます。
しかし定期的に縮毛矯正していた人が、シャンプーのみで矯正しなくてもいいほどになるとまでは正直難しいです。
あくまで扱いやすくなるというのが前提となるでしょう。
くせ毛専用シャンプーがおすすめな人とは
くせ毛がまっすぐに大変身とまではいきませんが、使うことでくせ毛が扱いやすくなることが期待できるくせ毛用シャンプー。
実際におすすめなのは、次のようなひとです。
くせ毛用シャンプーも髪質によって合う・合わないがあると思います。
そのくせ毛用シャンプーは油分多めでボリュームダウンできるタイプなのか、それとも水分保湿でさらっとタイプなのか、そこの見極めも重要になってきます。
また生えグセに関してはシャンプーで改善するということは無理ですので、それ以外のくせ毛の方は検討してみても良いと思います。
くせ毛用シャンプーに追加して
できればシャンプーだけではなく、同じくせ毛用のラインでトリートメントも使うと良いと思います。
メーカーによってはアウトバス(流さない)トリートメントも合わせて作られていたりもします。
ライン使いすることで、一番効果が実感しやすいと思います。
くせ毛用シャンプーについてのまとめ
くせ毛が直ることはないけれど扱いやすくなる
いかがでしょうか。
今回はくせ毛とくせ毛用シャンプーについてお話していきました。
私が実際にサロンワークをしていても、どこかしらのクセに悩んでいる方はとても多いです。
正直シャンプーだけで100%解決とはいきませんが、扱いやすくなるのも事実です。
是非参考にしていただければと思います。