美容師がお家で根本のリタッチ方法をお伝えします
部分染めという方法はご存じでしょうか?
ファッションカラーと白髪染めの両方に部分染めという方法があります。
しかし、この2つの部分染めはまったく異なる方法になります。
ファッションカラーにおいての部分染めとは、近年流行しているブリーチなどを使用したインナーカラー等のアクセントカラーなどになります。部分的に違う色味を施すことによりアクセサリー感覚で楽しむカラーリング方法です。
白髪染めにおいての部分染めとは、根本の白髪を染める際に、見える部分のみ染める方法があげられます。
普段美容師としてサロンワークをしていると、上手に部分染めを活用している方もいれば、毎回全体の根本を染めている方もいます。今回は、部分染めがおすすめの方や、綺麗に部分染めを行う方法を詳しく解説していきます。
部分染めの方が向いている人
部分的に白髪が集中している人
部分染めは普段白髪染めを行っている方は、どんな方でも可能な施術方法になります。しかし、白髪の量やヘアスタイルのデザインによっても向き不向きがあります。
まず、部分染めがオススメしたいのは、白髪が一部のみ集中している方です。
伸びてきた際に1番気になりやすい箇所でもあると思います。その為、白髪が多い場所と少ない場所では気になるタイミングがかなり異なってきます。
その様な場合に、上手に部分染めを取り入れていただくと良いと感じます。また、部分的にのみ白髪が無い方に関しては毎回部分染めの方法も選んでいただく事もおすすめです。
ボブスタイルの方
ボブスタイルは、デザインや長さは様々ですが、基本的にはレイヤー等の段差があまりついていないヘアスタイルです。
ボブスタイルの場合に部分染めが向いていると言えます。段差がないという事は上部の髪がかぶさっているデザイン上、中の髪は見えにくい状況にあります。
ミディアムやロングの長めのヘアスタイルの方でも、段差があまりないヘアスタイルの方には同様に部分染めが向いています。
ですので、上部の見えるところのみの部分染めを上手に利用してあげる事によって全体染めの頻度を減らす事が出来ます。
部分染めが向いていない人
ショートカットの方
先ほどボブスタイルの方が向いているとお話ししましたが、レイヤー(段差)がしっかりと入っているショートカットはやや不向きではあります。
上部に被さる髪の毛がレイヤーによって短い場合が多いですから、動いた際に中の部分の白髪が見えやすい状況になりがちです。
また、襟足が短いデザインの場合には襟足も白髪が目立ちやすい状態になります。
白髪染め行う頻度やヘアスタイルのデザインにもよりますが、ショートカットの部分染めは、あまりおすすめできないヘアスタイルになります。
部分染めの3つのメリット
1.頭皮や髪への負担が軽減できる
当然のことながら毎回全体染めを行う方が、完璧な綺麗な状態が保てます。しかし、部分染めとはそれらを踏まえた上でも高いメリットがあります。
白髪染めを始めとするカラーリングは、頭皮への負担や毛髪のダメージへと繋がります。
特に、市販のカラー剤は誰が使用しても比較的綺麗に染まる様に薬剤が少し強めの商材が多いです。
2回に1度くらいの割合で部分染めを選んで頂くことにより頭皮と髪への負担を減らす事が出来ます。
2.コストを抑えられる
市販の白髪染めの場合も、美容室で行う場合も部分染めの方がコストを抑えられます。
市販の白髪染めの中には、残った分をそのままとっておける商品もあります。
セルフで部分染めを行う際には、その様な商品を選んでいただくと良いと思います。
3.自分で塗布しやすい
部分染めとは、主に生え際などの自分が見えて気になる部分に行う場合が多いです。
見える場所なので、自分で塗布がしやすく余計な場所に薬液が付いてダメージに繋がる事も少ない点が高いメリットです。
綺麗に染める上手な部分染めとは?
①通常の白髪染め同様の道具を準備していきます
セルフで部分染めを行う際にはどの様に?どの範囲で染めていくか?等の疑問点があると思います。
ここからは、綺麗に染める為の上手な部分染めの方法を詳しく解説していきます。
通常よりも+で用意して頂くものは、多めのダッカール(クリップ)です。
②部分染めしていく範囲を決めて塗布していきます
塗布する範囲は、ヘアスタイルや白髪の量によってもやや異なります。
一般的には、フェイスラインと後頭部上部にかけてを部分染めする方法がおすすめです。
多めに用意したダッカールでブロッキング(髪の毛を分ける作業)をして髪の毛を分けておくと塗布しやすいと思います。
普段の分け目にして、しっかりと分け取っていきましょう。普段髪の毛を縛る方は襟足部分も気になりますので、染めていただくと良いと思います。
③染め方や放置時間は通常の方法と同様です
分け取った範囲で塗布をしていき、既定の放置時間を置いてあげればOKです。
染める事に関しての特別なコツはありませんが、どの範囲でカラー剤を塗布していくかをしっかりと決めてから始めていただければよいと思います。
初めての場合は、なかなかどの範囲まで染めれば見えないか分かりにくいかと思
います。何回か行って頂きながらご自身にベストな範囲を見つけて頂けたらと思います。
部分染めが難しいと感じる方にヘアカラートリートメントもおすすめ
部分染めを自分でやるのは難しいと感じる方もいらっしゃるでしょう。そんな方におすすめなのが地肌や髪が痛まない白髪ケアができるヘアカラートリートメントです。
ヘアカラートリートメントは1回では染まりません。連続使用することで、髪の表面に色が密着し徐々に染まります。染まってからは週3日程度の利用で白髪が目立たない状態を維持できるでしょう。白髪染めとの間隔があく場合に利用することもでき、トリートメントなので髪のケアもできます。
ドラッグストアでも購入できいろんなヘアカラートリートメントがあります。おすすめは敏感肌の方も利用できるマイナチュレで、ロフト等で購入できます。
地肌ケアもできますが、マイナチュレは染まる力が強いのが特徴です。色はブラウン、ダークブラウンの2色から選べます。
部分染めのまとめ
セルフの部分染めは美容室のカラーとの併用もしやすい
今回は、部分染めがおすすめの方や、綺麗に部分染めを行う方法を解説していきました。
部分染めを上手に取り入れていただければ、ダメージ予防にも繋がりとってもおすすめの方法です。また、普段は美容室で染めているけれど、なかなか頻繁に行く事が厳しい方には、間でセルフの部分染めを取り入れていただく方法もオススメです。
部分染めですと、普段美容室で行っている白髪染めの色味にも影響が少ない為、美容師としては推奨しやすいです。
是非、今回の内容を参考に上手に部分染めを取り入れながら白髪ケアしてみてください!