白髪染め(白髪染めトリートメントも含む)の色選びは、とても重要
自分に合う色選びを美容師が解説します
特に市販の白髪染めを使う場合は、自分に合ったものを使わない失敗する確率がぐんっと上がります。
そこで、今回は白髪染めの色選びについてプロ目線で徹底解説!
白髪染めの色選びの前に確認すべき3つのポイント
市販の白髪染めの色選びをするときに確認してほしいことがあります。それは、自分の髪におこなった施術です。今から3つ上げますのでチェックしてみてください。
黒染めをしていないか?
白髪染めをする前に黒染め(真っ黒に染めること)をしていたら失敗する恐れがあります。黒染めの上から白髪染めを塗っても色は、染まりずらいし色が明るくもなりません。
その黒染めが1年経ってたとしても結果は、同じで、伸びた根元の地毛は染まっても毛先の黒染めが残っている部分は色が入りません。一般の方からすると「1年前なら、もう黒染めは落ちてるでしょ!」と思って気にせず白髪染めを塗ってしまう人が実は多いんです。
黒染めをしてしまうと、色ムラになりやすいので気をつけましょう。
縮毛矯正をしていないか?
縮毛矯正をしていると白髪染めを塗っても髪は明るくなりません。縮毛矯正は、髪に150度以上のアイロンで高温の熱処理をします。熱処理をした髪は、キューティクルが変形してしまっててカラーの色が入りづらいんです。
自分の白髪の量はどれぐらいか?
白髪染めの色選びをするときに自分自身の白髪の量を把握しておくのがとても大事。白髪がまだ少ないうちは、普通のカラーリングでもいいかもしれません。プロに相談しましょう。
【白髪量の比較】
・10%..少し白髪が気になりだしたなと思うくらい
・30%..髪を掻き分けたら白髪が目立つ
・50%..白髪染めをしないと、かなり老けて見える
この白髪の量で色選びが変わってきます。
髪の状態別白髪染めの色選びののポイント
今回、紹介するのは「セルフカラーでも色ムラを起こさない方法」です。
この色選びを目安として考えてみてください。
黒染め、縮毛矯正している人
先ほど、注意点に上げた黒染め、縮毛矯正についてです。
この2つに当てはまる人は、白髪染めトリートメントを含めて選ぶ白髪染めは「いちばん暗い色」が良いです。
明るい色を選ぶと「黒染め」や「縮毛矯正」をしている人なら地毛部分と地毛じゃない部分で色ムラが確実に出ます。暗めな色だと色ムラを起こしにくいので失敗のリスクも減って安心です。
白髪量が30%の人
白髪量が30%くらいの人は、基本的には「いちばん暗い色より一段階明るい色」がおすすめです。
色もブラウン系やナチュラル系を選びましょう。
ブラウンやナチュラルのような暖色系の色は、白髪に馴染みやすく自然な感じに仕上げてくれます。
白髪量が50%の人
白髪が半分以上ある人は、自分の好きな明るさや色選びして構いません。白髪染めは白髪が多いほどカラーが入りやすいです。
好きな白髪染めを使ったり、白髪染めトリートメントで染めてみるのも良いと思います。白髪染めトリートメントは、カラー剤というよりトリートメントに近く髪へのダメージがほとんどないです。
白髪染めを頻繁にしていると髪へのダメージが蓄積されて髪がパサついたりもします。そんな髪のダメージが気になる人に白髪染めトリートメントは、ぴったりのアイテムです。
白髪染めの色選びでアッシュを使う場合
ファッションカラーでも人気のアッシュ系!
白髪染めでもアッシュ系で染めたい人は多いと思います。しかし、アッシュ系で白髪染めをする場合は注意しないといけません。
アッシュ系のメリットも含めて注意点を説明します。
白髪染めでアッシュ系を使うメリット
アッシュ系を使うメリットは「赤みの少ない透明感のある色が発色する」というところ。白髪染めは、赤みのある暖色系の色が多く作られています。
ナチュラル、ベージュ、オレンジ、レッドなどが暖色系に含まれる色です。暖色系が多いのは、色素が濃いので白髪にも色がしっかりと入ってくれて白髪染めとの相性がいいからです。
ただ、暖色系の白髪染めはアッシュ系のように「透明感がなかなか出づらい」です。さらに毎回毎回、暖色系の白髪染めばかりだと飽きてくる方も多いはず。
そこで透明感のあるアッシュ系の白髪染めが登場というわけです。
アッシュ系白髪染めの注意点
アッシュ系を使って明るい白髪染めをすると少しだけ色が浮いて見える場合があります。理由としてアッシュ系のような透明感のある色は、「色素が薄いため白髪に塗っても見えづらい」からなんです。
このように色素が薄く見えづらいアッシュ系ですが、しっかり染まる方法もあるので安心してください。
白髪染めでアッシュを使うなら暗めに染める
アッシュ系は、先ほどから説明している通り色素が薄いので「少しだけ暗めなトーンで染める」と良いです。白髪染めは、5~8トーンの明るさの幅が多いので8トーンで染めるなら1つ下の7トーンを使ってあげましょう。
白髪染めに限らずカラー剤は、明るさが暗くなるほど色素が濃くなります。少し暗めに入れてあげることで白髪でもキレイに染まり、色が浮いて見える心配もないです。
ただし、色をしっかりと入れたいからといって5トーンを使うのはおすすめしません。アッシュ系の白髪染めで5トーンを使ってしまうと地毛のように黒くなる場合が多いからです。暗めに色選びをしたとしても6トーンまでにしておきましょう。
白髪染めの色選びまとめ
ムラになりにくい色を選びましょう
今回は、色ムラが出ないような白髪染めの色選びを説明してきました。
白髪染めは、染める色が暗いほど色ムラにならないので安全にいくなら暗い白髪染めがおすすめ。
セルフカラーに慣れてない人は、白髪染めトリートメントを使うと暗くなりすぎることはないので安心です。
最初は、安全な白髪染めトリートメントから始めて慣れてきたら普通の白髪染めで色選びをするのも良いと思います。
よかったら参考にしてくださいね。