大人気のカラートリートメントについて美容師が解説します
敏感肌でも手軽に白髪を染められるから人気
最近おうち時間で使い始めたという方も多いカラートリートメント。
白髪を染めたい年代だけではなく、若い人からも注目が集まっています。
はたして、どんな髪の人でもカラートリートメントは有効なのでしょうか。
今は地毛の黒髪だけど、カラートリートメントで色を変えられるのか?
今回はそんな疑問にお答えしていきたいと思います。
カラートリートメントと一般的なアルカリカラー剤との違いとは
まず、カラートリートメントとアルカリカラーの違いについて見ていきましょう。
カラートリートメント | 一般的なアルカリカラー | |
分類 | 化粧品 | 医薬部外品 |
使われている染料 | HC染料 塩基性染料 植物染料 | 酸化染毛剤 |
色の染まり方 | イオン結合などで表面付近に吸着し、色が出る。 脱色作用はないので、今のベースの色味に左右される。 | 化学反応を起こし、髪内部まで染まる。 脱色作用があるので、明るくも暗くもできる。 |
色持ち期間と退色のしかた | 1週間~3週間程度で落ちるシャンプーのたびに退色。 3週間くらいで元通りの色になることも多い | 染めた部分は1.5~3か月キープできる。 徐々に退色するがもちはいい |
このように使われている染料が全く違うので、染まり方やもちはかなり違ってきます。
カラートリートメントは脱色作用がないため、ほとんど髪へのダメージはありません。そのぶん退色が早く、今以上に髪を明るくすることはできません。
黒髪はカラートリートメントで染まるのか
では黒髪にカラートリートメントを使うと、どうなるのでしょうか。
まず黒い画用紙を想像してみてください。
そこに明るい茶色やピンク色の絵具を塗ってみたとします。絵具を塗ったところの色は変わらないですよね。
カラートリートメントもそれと同じです。ですから、黒髪に明るい色やビビットな色を重ねても、ほぼ変化はありません。
ただその黒い画用紙を、日の当たる下で見てみたらどうなるでしょうか。すこし茶色っぽいツヤ感や、ピンクっぽい色味を感じられると思います。
そんな感覚で、地毛でも日光の下では少し変化が感じられることもあります。
カラートリートメントで染めることのできる髪色とは
黒髪ではほとんど変化が感じられないということは、お分かりいただけたと思います。
ベースが茶色い髪だとしたらどうでしょうか。たとえば赤味の強いブラウンを重ねてみると、赤みを感じる茶色になります。
ただこのベースの茶髪が黄色っぽいくらい明るい茶色の場合、赤+黄色でオレンジブラウンになります。
このようにベースの色が明るめであれば、色の変化を楽しめます。ただしベースとなる髪色によって、色味は変わっていきます。
白髪には染まるのか
では気になる白髪はどうでしょうか。
白髪ぱっと見た感じは白く見えますが、実は透明なのです。ですから比較的そのままの色に近い発色をします。
しかし白ではないので、もともと色味が淡い色はうすくしか入らず、結果的には染まったか染まってないか分からないような感じになってしまいます。
ですから黒っぽい強い色は白髪にも入りやすく、淡いイエローブラウンなどは染まらなかったように感じてしまうのです。
白髪染めカラートリートメントは濃い色(黒に近い色)がほとんどだという理由はそこにあります。
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ブリーチした明るい毛には染まるのか
ではブリーチをしてある、金髪のような明るい髪はどうでしょうか。
ベースが明るい黄色(またはオレンジと黄色の中間色)ですから、はっきりと染まります。
しかしここでも忘れてはならないことは、ベースは白い画用紙ではなく、黄色っぽい画用紙だということです。
髪を緑色にしたくても、緑色をかさねるだけでは緑にはなりません。また青にしたいと思って青色を使っても、たいてい緑っぽくなります。
ベースの黄色+青色の色素=緑、のようなイメージです。
少し難しい感じがしますが、ベースが何色なのかを考えてから色を選ぶといいでしょう。
地毛でも染まる例外のパターンとは
例外として、地毛でもきれいに染まるというパターンもあります。
たとえば地毛がもともと明るめ(6トーン以上)で白髪が数本気になっていたとします。
その人にレッドブラウンのカラートリートメントを使えば、白髪にも薄く色が入り、全体的にもレッドブラウンの赤みと深みが入ると思います。
地毛は真っ黒だけど、とにかく白髪だけ染めたいという場合ももちろん有効的です。
仮にダークブラウンのカラートリートメントを使えば、ベースの色味は変わらないけれど、白髪には茶色く色味が入ります(メーカーや商品により差はあります)
カラートリートメントは基本的に黒髪は染まらない
明るい髪色は色の変化を楽しめます
いかがでしょうか。黒髪に染まるカラートリートメントは基本的にはありません。
しかし白髪染めの代わりであったり、明るさのある髪には色々と変化を与えることができるアイテムです。
そういう意味でも、年代問わず使える便利な商品だと思います。上手に使うことで、サロンに行かずとも髪色を楽しめますね。