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髪の毛を黒染めしたい!セルフと美容院の違いと注意点

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一時的に髪を黒くしたいときの注意点

自分で黒く染めるの待って!美容師がトラブルを解説します

ダメージヘア、毛先

期間限定のカラーリングをしていた方や、就職活動を行っていた方は、1度は使用した経験があるのではないでしょうか?

明るくなった色味を地毛の黒髪に近い色味に染色する際には、黒染めと言われる方法を行っていきます。

そもそも黒染めとはどんなものなのでしょうか?

黒染めとは?

白髪染め、ヘアカラートリートメント

市販の商品ですと「黒染め」という名前の付いたカラー剤が販売されています。

しかし、薬剤の種類として「黒染め」という名称のカラー剤はありません。

ファッションカラーにも白髪染めにも、カラーチャートがあり色味の種類や明るさがあります。その中でも、一番暗い番号のカラー剤を使用していく場合が多いです。

暗い番号のカラー剤は、白髪染めとファッションカラーどちらも黒染めとし使用できます

暗い色と黒染めの違いとは?

この違いについて疑問に思っている方は多いかもしれません。一般的にどちらも染める工程については同様になります。しかし、その後の髪色の変化は大きく異なる為かなりの注意が必要です。

ここ最近では「暗髪」と呼ばれ、暗めの髪色だけれど光に当てるとやや透けるグレーの様な透明感のある色味が流行しています。

室内で見ると、この「暗髪」と黒染めし髪色はあまり違いを感じにくくもあります。しかし、一見似ているこの2つですがその後の髪に与える影響は大きく異なります。

「暗髪」とは

ブルーとグレーのカラーリング

ベースの明るさに対してトーンダウンする効果のあるカラー剤を選択しますが、黒染めとして使用するほど暗い番号の薬剤は選びません。

また、ブルーをメインで配合しているアッシュ系のダークトーンの薬剤を使用する事により、仕上がりをより黒っぽく表現する事ができます。

黒と青の色味は少し似ています。しかし髪に残留する染料の濃さは大きく異なります

また仕上がりは暗くなっていても、毎日シャンプーをしていくうちにだんだんと色が退色し明るくなってきます。もともと黄色味を感じる明るいトーンだった方ですと、黄色味が出てきベージュっぽい色味に変化していきます。

黒染めとは

白髪染め

カラーチャートの中でも最も濃い位置づけの、暗いトーンのカラー剤を使用していきます。

かなり濃い染料を使用していく為、毎日シャンプーをしていってもほとんど退色する事はありません。黒という色味は多数の色味を配合して創り出している色味です。その関係で、日が経ってくるとだんだんとやや赤みのある黒に変化したりする場合もあります。

暗髪と黒染めどちらを選べばいいの?

最初にお話しした様に、黒染めもそれ以外のファッションカラーも使用していくカラー剤の種類は同じです。
使用していく薬剤の明るさの選び方でどの位髪に影響を残すかの違いがあります。
ですので、どのくらいの期間黒い髪をキープさせたいかで選択していただく事が重要です。

一般的に「暗髪」の場合、次に行いたい色味にもよりますが、自然に退色していく為その後のカラーリングに殆ど影響しない場合が多いです。

退色しにくい黒染めは、長期間退色しにくいメリットがある一方で、次に明るくしたくなった際にブリーチ剤や脱染剤を使用して1度染料を取り除く必要があります。

また、かなり濃い染料で黒染めを行っている場合には、1度のブリーチや脱染では抜けきらずに希望の色味にならない場合もあります。

もし、短期間で髪を傷めずに黒くしたいのであれば、黒のカラートリートメントがおすすめです。1日でそまるわけではありませんが髪へのダメージはありません。

市販の黒染めと美容室の黒染めの違いと注意点とは?

美容室、ヘアカラー

最近では、市販でも多くのメーカーから黒染めと呼ばれるセルフカラー剤が販売されています。色味や形状などで様々な種類がありますが、これらの市販の黒染めはすべて濃い染料の位置づけになると思ってください。

市販の黒染めのメリット

  • 手軽に染色できる
  • リーズナブル

市販の黒染めのデメリット

  • 手触りがゴワゴワする
  • 退色しやすい
  • ムラになりやすい
  • 一見退色しているように見えても毛髪に残留している

特に注意が必要な点として、一見退色している様に見えて毛髪に残留している点です。

カラー剤が残留していると何が問題なの?

失敗、緑
失敗してムラになった様子

市販の黒染めを何度もセルフカラーで重ねて行いダメージと毛髪残留を積み重ねてしまうというリスクがあります。

残留しているカラー剤があると、パーマ等をした際に化学反応を起こし髪の色が変わったりすることもあります。

このことにより、ダメージも勿論ですが次に髪を明るくしたいとなった時にブリーチ剤を使用してもなかなか抜けないという事が起こります。

以上の理由から、美容師目線では市販の黒染めを使用する事をあまりオススメできません。

髪に与える影響はもちろんですが、その後カラーリングやパーマをしていくことを考えると市販の黒染めでリーズナブル行った結果、複雑な毛髪履歴をつくり余計にお金がかかってしまうことも多いです。

また、市販の黒染めを使用した結果あまり色味が入らなかったり、黒染めをしていたことにより美容室で面倒がられた経験のある方で、黒染め履歴を隠す方もいらっしゃいます。

しかし、隠してしまった結果仕上がりがムラになってしまったり、強いダメージに繋がる場合もあります。是非隠さず素直にお知らせしましょう。

どんな人が市販の黒染めを安心して使用できる?

短髪の方は黒染めの影響も少ない

ズバリ、髪の短い人です。特に短髪の男性の方でしたらそこまで影響が少ないです。

当然ながら短髪ですとムラにもなりにくいです。
黒染めを行った後、数か月がたちカットをすればほとんどが新生部のみになります。

美容師目線での黒染めのススメ
長年美容師をしていても、「黒染め」は本当に難しく思うカラーリングです。
失敗なく行うには、以下の点を美容師に相談し、その方に合った薬剤を使用する事です。
◦どれくらいの暗さを希望するか(黒、こげ茶など)
◦そのくらいの期間黒髪持たせたいか
◦暗くした後に明るくする予定はあるか
◦ある場合はどのくらい明るくしたいか
その方によっては、「暗髪」と呼ばれるレベルでも大丈夫な場合も多いと思います。
最近では、就職活動だからと言い真っ黒の髪を求められることは少ないと感じます。

まとめ
今回は黒染めについての詳しい解説や、セルフと美容室で行う黒染めの違いについて解説してきました。
セルフの黒染めは、自宅で簡単に出来る点からついつい使ってみたくなってしまいますよね?また、学校や勤務先の都合で急に黒くしなければいけなくなってしまった場合も多いかもしれません。そんな場合には、あわてて市販の黒染めを行うのではなく、緊急時には「一時染毛剤」と呼ばれるムースやスプレータイプで一時的に髪を黒くするものも利用してみてください。「一時染毛剤」という名前の通り一時的に髪の表面にコーティングするだけのもので1度のシャンプーで綺麗に落とす事が出来ます。
是非、しっかりと黒染めのメリットとデメリットを理解していただいた上でベストな方法を選んでみてくださいね!