白髪の原因、仕組み、予防を美容師が解説します
白髪の原因はストレスが影響?
ほとんどの方は30代後半になるとチラホラと白髪が出てきますが、30代40代は仕事や育児などちょうどストレスが多い時期でもあります。
確かにストレスが白髪の要因ではありますが、他にも白髪が増える原因があるので、1つ1つ見ていきましょう。
そもそも白髪は何でできるの?
白髪とは、毛髪内部のメラニン色素が欠乏をすることによって、毛髪が色調を失ってしまっている状態のことを示いいます。メラニン色素が何らかの原因で作られなくなると、毛髪は色を失い、光を反射して白く見えるようになります。
もともとの体質による白髪の場合だと、メラノサイト(色素形成細胞)の欠如です。後天性の白髪の場合だと、同細胞の機能低下によって引き起こされてしまいます。また白髪は、一般的には加齢によって増加すると知られています。
伝説ですが、フランス王妃マリー・アントワネットは投獄され一夜で白髪になったとか。その他にも乱れた生活やストレスだけでなく尋常性白斑、円形脱毛症などといった基礎疾患が原因として二次的に白髪になることもあります。
白髪の原因について
①遺伝
両親のどちらかだけでも若い時に白髪が多かったり、白髪の量が多かったりするとそれは必然的に遺伝をしてきます。
このとき重要なこととしては、遺伝するのは白髪が生えるということではなく、白髪が生えやすくなるということなのでそこに注意をしておくと良いです。生活習慣などで実際の白髪量は変わりますので遺伝がすべてではありません。
②ストレス
ストレスによって血管が収縮してしまい、結果的に血行不良になりやすいことから白髪ができてしまいます。血行不良になってしまうと、髪の成長・白髪の抑制に必要とされる栄養素が毛母細胞にまで届きにくくなりまってしまいます。
また、ストレスが原因となって交感神経が優位になってしまったり、皮脂の分泌が活発になってしまったりして、その皮脂が空気に触れてしまい徐々に酸化して過酸化脂質になってしまうのです。ストレスは日頃から溜めないようにすればいいだけですのでしっかりと発散してください。
③加齢
ほとんどの人が加齢によって白髪が生えてきます。この場合は至ってシンプルに、メラノサイトの働きが悪くなってしまうからなので、加齢と思って気にする必要はありません。
特に女性の場合は、妊娠や出産を経験することで髪が薄くなったり、白髪が増えたりするという方が多いです。加齢というより出産や育児のストレスによるものかもしれませんが20代後半~アラフォーにかけて髪は大きく変化します。
④紫外線
紫外線によって頭皮が刺激を受けることにより、活性酸素が生成されてしまいます。
この活性酸素が多く生成されてしまうと、体が酸化していってしまい、体内の細胞や遺伝子が正常に働きにくくなってしまい結果的に白髪が出てきてしまいます。帽子をかぶるなどしてあまり紫外線を直接的に浴びないように気をつけましょう。
⑤睡眠不足
私たちが睡眠をしている最中には、メラトニンというホルモンが分泌されてきます。このメラトニンには、体内の活性酸素を除去してくれるという嬉しい働きがあります。
たくさんの睡眠をとるということは、非常に様々な面に関して良いことであり、体内の細胞の働きを正常化してくれ、それによって白髪の生成を抑制してくれるということにもつながってくるのです。
⑥栄養不足
健康的な髪を作り出していくためには、より様々な栄養が必要となってきます。食生活が偏ってしまい、栄養不足になってしまうと髪へ必要な栄養が行き届かず、結果的に白髪を引き起こしてしまうので注意が必要です。
よく「髪に昆布がいい」などいいますが、ある特定のものを食べると髪が生えるということはありません。
白髪の原因まとめ
健康的な生活を心掛けましょう
白髪はどうしてもできるもの。ただ、極端に白髪が増えるような生活ならば見直すことも必要かもしれえません。意外に皆さん無防備なのが、紫外線かなと。
とはいえ、小さい子供がいてどうしようもない、仕事で忙しい等白髪など構っていられない事情もありますよね。
参考になれば幸いです。