白髪が気になるのは平均30代です
美容師が白髪染めに切り替えるタイミングを解説
年齢と共に気になりだしてくるのが白髪です。その方によっても違いがありますが、30歳を過ぎたあたりから生えてくる方が多いと感じます。
生え始めの数本の段階ですと、まだまだ白髪染めをするほどでもないと思います。しかし、少しずつ増えてくる白髪を見るたびにどうにか対処したいと感じている方も多いのでないでしょうか?
実際にサロンワークを行っていても、「白髪をどうにかできないか?」「白髪染めに変えるタイミングは?」などの声を多く耳にします。
今回は、ヘアカラーでは限界を迎えた方必見!白髪染めに変えるタイミングを美容師目線で詳しく解説いたします。
白髪染めを始める前に読んでください
白髪染めスタートはできるかぎり待つ
白髪が出てきたからと言ってすぐに白髪染めを行うのは、個人的にはあまりおすすめできません。白髪染めは白髪がしっかりと染まる反面、実はデメリットもあります。
白髪染めのデメリットとは
以上の点があげられると思います。染めたては当然綺麗な仕上がりですが、1カ月後には1センチ白い根本が目立つのですぐ染めたくなるのです。長期的に考えると、出来るだけ始めるタイミングは遅い方がいいのではないかと考えます。
白髪染め以外にも、白髪を目立たなくするための対処法はございます。
それらを試していただいてから、白髪染めへと移行していただく形がオススメのステップになります。
白髪染めをしないで白髪を目立たなくさせる3つの方法
①ファッションカラーで明るくする
白髪は白ですから黒髪の中にあるとコントラストの強く出て目立ちやすくなります。
ベースの黒髪を明るめに設定してあげる事により白髪をぼかして馴染ませてあげる効果が期待できます。
極端な一例にはなりますが、白髪が気になりだした際にブリーチで全体を明るくする選択をする方もいらっしゃいます。
ブロンドは白と近い色味になる為、完全に馴染み白髪が気にならなくなります。
②ハイライトを入れる
ハイライトとは、ブリーチ等を使用し明るい色味を筋状に入れていく方法になります。
ヘアスタイルに動きや立体感を出す効果と同時に、筋状の明るい部分が白髪を馴染ませてくれる方法になります。
新生部が生えてきた際に、黒髪も白髪も気になりにくい点がメリットになります。白髪染めを使用する以外の対処法としては、ご紹介する3つの中で1番白髪を目立ちにくくしてくれる方法がハイライトを入れることです。
③暗めのファッションカラーで白髪に色味をいれる
通常、ファッションカラーと白髪染めはアルカリカラーと呼ばれる同じ種類の薬剤が使用されています。しかし染料の配合の関係上、ファッションカラーは白髪に対して染まらない場合がほとんどです。
しかし実はダークトーンの色味の場合、白髪対して少し色味が入ります。
白髪染めほどの染色効果や色持ち感は出せませんが、自然に色味が入り目立ちにくくなる効果があります。地毛よりも2~3トーンアップ程の色味ですと染色しやすいのでおすすめです。
おまけ・根元からカットする
この方法は、本当に少ない白髪の量(10本程度)の方にオススメしたい方法です。
よく、白髪が気になるから抜く方がいらっしゃいます。「抜く」という行為は毛根も傷つけやすく、毛根にあるこれから生えてくる小さな産毛も抜く行為になります。是非気になる場合は根本付近からハサミでカットする方法を選んで頂けたらと思います。
以上が、白髪染めを始める前に試していただきたい方法になります。
ですが、どの方法も限界が来てしまう場合もあります。
では実際に白髪染めに変えるタイミングについて考えてみましょう。
白髪染めに変えるタイミングのおすすめとは
その方によって感じ方に違いはあるかもしれません。
美容師目線で推奨したいタイミングですと、白髪の割合が全体の30%を超えたタイミングで考えて頂けたらと思います。
しかし、ライフスタイルや好みによってはハイライトなどの明るいヘアカラーでカバーする方法が難しい方も多いかもしれません。
その様な場合には白髪の割合が20%ほどのタイミングで検討してみてもいいかもしれません。白髪染めに変えるタイミングのおすすめをお話ししたところで、どんな方法の白髪染めからスタートするのが良いのでしょうか?
白髪染めのはじめ方とおすすめの染め方
①部分で白髪染めを行う方法
白髪染めと言っても染め方のアレンジはいくつか方法があります。初めて白髪染めを行う方にオススメの方法をご紹介します。
白髪染めを行いたいと感じるようになった方の中でも、全体ではなく部分的に白髪が気になる様になった方が多いのではないでしょうか?
例えば、生え際の白髪が気になりだした場合には、その部分のみ白髪染めを行う事が可能です。全体的に白髪染めを行うデメリットはいくつかありますが、色味が暗く濁りやすい傾向になります。
その為、部分染めに抑える事により他の部分はファッションカラーなどで明るさや透明感を気キープする事が可能になります。
②ぼかし染めをする
通常、白髪染めはベタ染めと言ってたっぷりとした量の薬剤を塗布していきます。
「ぼかし染め」の方法は、根本の塗布量をぼかすように調整しながら塗布する事により、新生部が生えてきた際の境目がはっきり出にくいメリットがあります。
また、頭皮に薬剤が付きにくい方法になるので、お肌が弱いにもおすすめの方法です。セルフカラーで行う事は難しい為、是非美容室で相談してみて下さいね。
③ハイライトと組み合わせた白髪染め
全体的にハイライトで立体感と明るさを出した上に、根本は白髪染めを使用していく方法です。白髪染めは、暗めで透明感が出にくいカラーリングです。
ハイライトを施すことにより、明るさと柔らかさも出す効果があります。この方法は、新生部の白髪が伸びてきた際のカバー効果もあるのでおすすめです。
④カラートリートメントを使う
お家でできる方法としておすすめなのが、白髪染めカラートリートメントの活用です。
白髪染めトリートメントの魅力は、手や肌についても洗えば色落ちし、髪や頭皮も傷めず染めることができるのです。今やドラッグストアでもたくさんのカラートリートメントが売っています。
1回で染まるわけではく、数日連続使用することでだんだん色づいていきます。はっきり染まるわけではないため、色むらや失敗もなくトリートメントなので染める前よりも髪がツヤツヤになる場合もあります。
シャンプーで徐々に色落ちしていき、色もちがいいわけではありませんが白髪が出始めの頃には最適です。
白髪染めはできるだけ始めるのを待って
迷ったら美容師に相談してみましょう
以上が、白髪染めに変えるタイミングを美容師目線で詳しく解説してきました。
白髪は気になるけれど、白髪染めに変えるタイミングは難しいですよね?
ライフスタイルや、その方の美意識、求める仕上がりなどによっても異なってくると思います。
また、ご自身ではなかなか白髪染めに変えるタイミングを見極めることは難しくもあります。是非身近な美容師と相談の上、ご自身に合った方法で白髪染めに変えるタイミングを決めてみて下さいね!