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髪の毛のキューティクルとは?美容師がわかりやすく解説します

白髪について

キューティクルが痛むとはどういうこと?

毛髪断面図
キューティクルのイメージ図

髪のダメージはカラーリングの繰り返しや、日々の摩擦によってキューティクルが傷んでいることが原因です。

キューティクルを傷める原因や日頃のお手入れ、髪を美しく保つために必要な栄養素を知って髪を美しく保つ方法をご紹介します。

キューティクルとは、髪の毛を覆っている髪の一番外側にあるうろこ状の組織のことをいいます。髪の毛が痛んでいるとこの鱗状のキューティクルがはがれかかった状態になります

健康な髪の毛はキューティクル表面が脂質成分MEA(18‐メチルエイコサン酸)と呼ばれる脂質で覆われています内側のコルテックスやメデュラを守るように、何層か重なっています。

紫外線、カラーリング、パーマなどでMEAが減っていくと、キューティクルが減ったり傷みます。

キューティクルが傷むとどうなる?

枝毛や切れ毛の原因

毛先

毛髪が縦にさけたものが枝毛、横に切れたものが切れ毛といいます。両方ともキューティクルが薄くなっている毛先に起こりやすい現象です。

ツヤがなくなる

美しいツヤのある髪はキューティクルが健康な証拠です。潤いがない髪はキューティクルが剥がれて水分を保てなくなっている状態です。

切れ毛やゴムのように伸びる

傷みすぎている髪はゴムのように伸びてしまう事があります。最悪の場合ブチブチと切れていきます。

手グシ、ブラシが通りにくく引っかかる

キューティクルが剥がれてみずみずしさを失った髪はゴワゴワして、手グシやブラシが通りにくくなります。

クシ通りが悪く髪が絡まってしまう場合は無理にとかさず、毛先の方から細かくとかし絡まりをほどいていきましょう。

キューティクルを傷める原因

カラーリングや縮毛矯正、パーマの影響

カラーリングや縮毛矯正、パーマは薬剤を使用するため、キューティクルを傷めます。繰り返すたびにダメージは蓄積されていくので、毛先のほうに傷みが出やすくなるでしょう。

ヘアアイロンを頻繁に使う

高温のアイロンを使う頻度が多いと、キューティクルを傷つける原因となります。ヘアアイロンは高温で髪内部の水分を飛ばすことで、巻き髪やストレートヘアを作っています熱と乾燥によってキューティクルはダメージを受けてしまうのです。

紫外線

髪にも頭皮にも良くない紫外線ですが、夏の海水浴やプールで濡れた髪が紫外線を浴びることはさらに危険です。濡れてキューティクルが損傷するだけでなく、メラニンが抜けて髪が黄色くなることもあります

乾燥

湿度が下がったり、エアコンの風に直接あたっているとキューティクルが剥がれてパサつきの原因になります。

自然乾燥している

キューティクルは濡れると開く性質があり、キューティクルが開いた状態の髪の毛は水分が蒸発してしまいます。また、湿ったままにすると頭皮の雑菌が繁殖しやすく、臭いの原因にもなります。

洗髪後はドライヤーで速やかに髪を乾かすようにしましょう。

日々のスタイリング

日々の摩擦シャンプーやブロー、スタイリングなどの日々の生活の中でもキューティクルは傷ついています。
シャンプーの時やタオルドライはあまりゴシゴシこすらないで優しくして摩擦を最小限にしましょう。シャンプー剤も手で泡立ててからつけましょう。

一度傷んだ髪は戻るの?

ヘアカラーやパーマ、紫外線などで繰り返し髪を傷めていると、髪内部の化学的な結合が切断されて構造が弱くなってしまします。

キューティクルの傷みが進むにつれて、タンパク質や脂質がシャンプーの時に流れやすくなってしまうのです。

傷んだキューティクルを完全に修復することは出来ません。髪をカットするかトリートメントを使ってある程度補修することで改善していきます。日頃からキューティクルの損傷を最小限にとどめることで、美しい髪を維持していく事が出来ます。

トリートメントをする

髪は自然回復ではなく生え変わるメカニズムなので皮膚のように自分で再生することは出来ません。傷ついたところはそのままの状態が続きます

トリートメントは髪を内側からの補修してくれて、キューティクルを正常な状態に近づけることで髪のコンディションを整えてくれます。とくにカラーリングやパーマをした後は必ずトリートメントを行いましょう

ダメージケアを目的としたトリートメントは弱酸性やアミノ酸性分のものがおすすめです。トリートメント効果を最大限発揮させるためにシャンプーをしっかり落とし、トリートメントを付ける前にはしっかりと水分を切りましょう。

さらに全体にトリートメントをつけおわったらブラシで髪をとかすと、より全体に馴染ませることが出来ます。使用時間を守り、待ち時間がある場合は蒸しタオルでくるんだりすると浸透率があがります

髪をしっかり乾かす

ドライヤー

髪を乾かさないでそのままにしていませんか?

髪を乾かすのは時間がかかるし、ドライヤーの熱で髪が傷むのではないかと思われるかもしれませんが、ヘアアイロンのように高温でなければ、それほど髪への負担にはなりません。

それよりも髪を乾かさないことで、キューティクルが開きっぱなしによる状態が良くありません。キューティクルが開いた状態は、水分が蒸発して乾燥やパサつきの原因になるだけではなく、頭皮にも負担をかけます。

髪を健康に保つためには、濡れたままにしないで乾かすことが重要なのです。もちろんドライヤーの熱が髪にいいとは言えないので、髪に負担をなるべくかけずにヘアオイルなどを付け速やかに乾かすことが大切になります。

髪の毛の上手な乾かし方

  1. タオルで水けをしっかりとりましょう。タオルで髪をゴシゴシこすったりせず、優しく水分を拭きとるイメージです。
  2. ドライヤーを使用する前に、傷みが気になる部分に洗い流さないトリートメントやヘアオイルを塗っておくと熱から守ってくれます
  3. ドライヤーは根元の方から乾かします。出来るだけ手早く髪をかきわけながら乾かしていきます。根元が乾いたら中間から毛先を乾かしていきます。ドライヤーは髪から少し離して、常にドライヤーを振るようにすると上手く乾きますよ。
  4. 髪全体がだいたい乾いたら、冷風に切り替えます。冷風に切り替えることで髪が冷えてキューティクルが閉じて引き締まり、仕上がりがとてもキレイになります。

髪の毛をしっかり乾かすことでキューティクルが傷つきにくく、髪質の改善にもなります。

食生活を見直す

日頃の食生活も髪の健康に重要な役割を果たしています。髪と肌に潤いがなくパサつきが気になる方は、一度食生活の面から見直してください。

タンパク質をしっかりとる

髪を作るのに必要なアミノ酸はタンパク質の一種です。赤みの肉や大豆製品、乳製品に含まれます。食事をパスタや丼物、麺類が多いなどで済ませる方は多いでしょう。そういう食事だと炭水化物が多くタンパク質が不足してしまいがち。

タンパク質は大豆や魚介類に多く含まれています。プロテインで摂取してもいいでしょう。

アスタキサンチン

抗酸化成分であるアスタキサンチンは、化粧品に含まれることも多いです。アスタキサンチンの効果は、毛母細胞を活性化させてツヤっとした髪にしてくれます。

鮭やいくら、エビなどに含まれる赤色の色素がアスタキサンチンです。ビタミンEの550~1000倍の抗酸化作用があるといわれていて、いろいろな分野でも注目の成分です。

フコイダン

昆布やワカメ、もずくに含まれるネバネバ成分がフコンダインです。毛乳頭細胞の増殖を促してくれるので、育毛に役立ちます。

生活習慣を見直してみる

食生活だけでなく、睡眠時間は充分にとれているか、ストレスを過剰に感じていないか生活習慣を見直してみましょう

睡眠時間を充分取る事で成長ホルモンの分泌を促します。成長ホルモンは肌の新陳代謝を促したり、アンチエイジング効果があります。

過剰なストレスはホルモンバランスを崩し、血行が悪くなります。そうなると頭皮への栄養が届きづらくなるのです。髪の健康だけでなく体も壊してしましますので、リラックスする時間を設けるなど、ストレス緩和につとめましょう。

髪のツヤは生活習慣の現れ

キューティクルを守る生活が健康につながる

キューティクルは日頃の生活でもダメージを受けてしまいます。トリートメントや濡れた髪をしっかり乾かすことなど毎日のちょっとした手間をかけることが大切です。

髪が美しいとそれだけで魅力的に見えますし、気分もあがりますよね。日頃のケアや髪への負担を減らすことで、憧れのツヤ髪を目指しましょう。