おうちで手軽にできて便利なセルフカラー
染まらない・バサバサになったというトラブルも多い
一度はセルフ白髪染めを試したことがあるという人も多いのではないでしょうか。
特に白髪は気になるペースも早いので、うまく活用したいと考える人も多いようです。
しかし「セルフカラーは髪が痛むのでやめた方がいい」という話を聞いたことがある方も多いでしょう。今回は白髪染めセルフカラーはなぜ髪が傷むといわれるのかについてお話していきたいと思います。
また、セルフで染める場合の適切な使用頻度についても解説していきます。
セルフカラーリング剤の種類
まず、市販されているカラーリング剤にはどんな種類があるのでしょうか。白髪を染めることができるものは、次の3種類です。
- アルカリヘアカラー剤
- ヘアマニキュア
- 白髪染めカラートリートメント
一般的に「セルフカラーでやると髪が傷む」と言われているものは、アルカリヘアカラーの白髪染めになります。
まずドラックストアで白髪染めを買おうと思うと、9割近くの商品がこちらに当てはまります。
他の2つに比べ、染まる時間が早く、色持ちがいいことが最大の特徴です。
クリームタイプと泡で出てくるタイプが販売されています。
【成分解説】2つの薬剤を混ぜるアルカリカラー
一般的に多く使われている白髪染めアルカリカラーは、いったいどんな成分で構成されているのでしょうか。白髪染めアルカリカラーは、1剤と2剤の2種類を使用直前に混ぜて使います。
そうすることで化学反応を起こし、髪の内部までしっかり色を染めることができるのです。
1剤と2剤のそれぞれの内容成分は次のようになっています。
1剤の中身
染料・アルカリ剤(ph調整剤)・クリーム基剤(界面活性剤など)・コンディショニング剤(トリートメント成分)
2剤の中身
酸化剤(過酸化水素)・ph調整剤・安定剤・精製水
美容室で使うカラー剤と市販のカラー剤の違いってどこ?
アルカリカラーは、美容室で白髪染めする際でもメインで使われているカラー剤です。サロンで使うカラーと市販品とでは、どのような違いがあるのでしょうか。
先ほどお話した1剤と2剤の成分は、どちらも同じような内容になっています。
しかし大きく違うことは、1剤に含まれるコンディショニング成分です。
コンディショニング成分はトリートメント成分とも呼ばれ、カラーリングの際のダメージを最小限に抑えるために配合されています。これにより染め上がりの手触りや質感が大きく変わってきます。
市販品だとコンディショニング成分が少なく、結果的に傷みやすい傾向があります。
また2剤に含まれている酸化剤(過酸化水素)も違いがあります。
この酸化剤のパーセンテージは最大6%なのですが、高ければ高いほど髪に与えるダメージも大きくなります。
髪質によっては6%までも必要ない場合も多いのですが、市販品はほとんど6%で統一されています。
これはどんな髪質の人でも染まるよう、強い薬の設定にしてあるためです。
市販のカラー剤が傷むといわれる理由
サロンカラーと市販カラーの違いを見てもお分かりのように、市販品のカラー剤は強いものが多いです。
髪が硬くて、太くて、量も多く健康的な髪質であれば、市販品でも違いが分からないかもしれません。
ただ残念ながら、年齢とともにそういう髪質の人も少なくなっていきます。
まとめると、市販の白髪染めカラーが傷みやすいと言われている主な理由は次のようになります。
薬剤の問題だけではなく、セルフでやらなければいけないので、オーバータイムや塗りムラなどの理由もあります。
このような点から、市販の白髪染めは傷むと言われているのだと思います。
市販のカラー剤を使う時のタイミングと使用頻度について
それでもやはり自分でできたら便利なセルフカラー。毎回ではなくとも、美容室で染める合間のタイミングでできたらいいですよね。
おすすめは、気になる箇所の根元だけ狙って染める『部分リタッチ染め』です。
基本的に白髪はご自身から見える前髪や生え際部分に多く生えやすいです。ですから、見える部分の根元だけにポイントを絞って染めと良いでしょう。(中には後頭部、頭頂部にも多い方もいらっしゃいます)
そうすることで市販のカラー剤でも、ダメージを最小限にして染めることができます。
使用頻度としては、生えてきた白髪が気になり始める1か月~2か月以内の間に1回くらいがベストでしょう。
白髪が多いと3週間ほどで染めたくなるという声をよく聞きますが、髪や地肌の事を考えるのであれば、最低でも1か月はあけることをおすすめします。
セルフカラーのまとめ
工夫してダメージを減らして使うこともできます
いかがでしょうか。
市販の白髪染めカラーはなぜ傷むと言われるのか、お分かりいただけたと思います。
ただ、うまく使っていけば最小限のダメージで済むものです。
是非参考にしていただいて、上手に活用できると良いと思います。