美容師が色を長く保つポイントを解説
なんか色落ちしやすいと感じる方必見
日本人全体の半数以上の人はカラーリングをしていると言われています。特に女性にいたっては、約7割近くの人が何かしらで染めている現状です。
定期的に美容室で染めている人もいれば、セルフで染めている人もいるかと思います。染めたては良い色だけれど、なぜか自分は色落ちが早い気がする、と感じている人もいるかもしれません。
今回はそんなカラーリングの色落ちについて説明していきます。染めたての色を長く保つポイントと、退色を早めてしまう原因についてもお話していきたいと思います。
髪がカラーリングが染まる仕組み
まずカラー剤はどのような原理で髪を染めているのでしょうか。
カラー剤は脱色剤(メラニン色素を分解して髪自体を明るくする)と、色味自体を足す化学染料によってできています。
明るい髪色に染まる薬剤なら、脱色剤が強く、染料は薄くなります。
逆に暗めの白髪染めの薬剤なら、脱色剤はやや弱めで、染料が濃くなっています。
このように脱色剤+色素染料で構成されています。これは、基本的にはおしゃれ染めも白髪染めも染まる仕組みは同じです。
なぜカラーは徐々に退色するのか
では何故カラーリングはどんどん退色していくのでしょうか。
先ほどお話しした通り、カラー剤は色を明るくする作用と、色味を入れる作用があります。
その色味の部分だけが日々のシャンプー等で流されていき、これがカラーの退色の原因です。
メラニン色素を壊して明るくした部分はそのままの色で残ります。そのため時間が経つと、いつも同じような色に戻ってしまうのです。
白髪の場合で言うと、白髪はそれ以上明るくはできないので、色素の部分だけが抜けます。そうして時間の経過とともに、黄色がかった白っぽく抜けてくるのです。
ただ白髪染めはもともと色素がかなり濃く入っています。ですから1、2か月くらいで真っ白に抜けてしまうということはほとんどなく、金髪っぽくなることが多いと思います。(※ヘアマニキュア、カラートリートメントは例外です)
染まりやすい髪、染まりづらい髪とは
カラーで染まりやすいけれど、抜けるのも早いという髪も実際に存在します。
基本的には、細くて、柔らかい毛質の人は染まりやすく色落ちしやすいです。
また地毛の色が明るい方も、カラーリングして早く退色しやすい傾向にあります。もともと黄色いメラニンを多く持つ人が多いので、抜けやすいというよりは『黄色っぽい色になりやすい』というイメージです。
このタイプは赤みが少なめなので、毛染めで色が入るのも分かりやすいです。ただ赤系などは特に退色が早く感じることが多いです。
逆に染まりづらいのは、硬くて、太い髪です。
もともと赤褐色系のメラニン色素を多く持っている場合が多いので、明るくなりづらいです。
そのかわりに暗めの色は比較的持ちがいい人が多いです。
毎回退色するとオレンジっぽくなる人が、これに当てはまります。
退色を早めてしまう行動とは
では退色を早めてしまう習慣とは、どんなことなのでしょうか。
主に次のような事柄になります。
普段からどのようなシャンプーを使うかはとても重要です。また紫外線による退色も、帽子やUVスプレーなどで対処したいところです。
日常生活の中で最も色が落ちやすいのは、髪が濡れている(キューティクルが開いている状態)です。
ですからその時間をなるべく少なくすることも大切になってきます。
色持ちを長く保つためには
綺麗に染まった髪色をできるだけ長く楽しむためには、いくつかポイントがあります。
おもに次のようなことです。
頭皮にも髪にも優しいアミノ酸系シャンプー
シャンプーは髪と同じアミノ酸成分で洗浄するアミノ酸系シャンプーがおすすめです。多くのシャンプーは石油由来の洗浄成分で洗い、洗浄力も強いのが特徴です。
洗浄力もマイルドなので、必要以上の退色を防ぐことができ頭皮にも優しいです。
明るい色をキープしたい方におすすめカラーシャンプー
ブリーチしている方、明るめで色を極力キープしたい方は、カラーシャンプーもいいでしょう。カラーシャンプーとは、色素が含まれているシャンプー剤です。
退色する色をシャンプーの度に補充していくので、色がかなり長持ちします。
トリートメントでダメージケアも退色しにくくなる
あとは髪をなるべく早く乾かすこと、日常の紫外線対策も大切です。
カラーリング後は必ずトリートメントをしましょう。
キューティクルの補修をする意味でも、できればサロンのシステムトリートメントが最適です。
サロンのシステムトリートメントは、数種類の薬剤で髪の内部とキューティクルを同時にケアできるものです。やるのとやらないのでは、その後の色持ちに大きな差がでます。
カラーを長持ちさせるために
まずは使っているシャンプーを見直してください
いかがでしょうか。
お伝えしたポイントを普段から気にすることで、カラーの色持ちはかなり違ってきます。
是非試してみてください。